今回は大人気漫画作品「ONE PIECE」に登場する重要人物、四皇「百獣のカイドウ」について説明します。
カイドウの
- 主なプロフィール・過去
- 能力・強さ
- 謎・考察
などについてまとめていきます。
【ワンピース】百獣海賊団総督・四皇「カイドウ」
- 名前:カイドウ
- 異名:百獣のカイドウ、この世における最強生物、明王
- 性別:男性
- 誕生日:5月1日
- 所属:百獣海賊団(総督)
- 趣味:自殺
世界最強の生物!?百獣のカイドウのキャラクター性
「カイドウ」は週刊少年ジャンプにて連載中の大人気漫画作品「ONE PIECE」に登場するキャラクターの一人です。
2020年7月6日現在において進行中である「ワノ国」編においてのラスボスと位置付けられるキャラクターであり、当エピソードの重要人物でもあります。
ONE PIECE内において、大航海時代に皇帝のように君臨する四人の海賊「四皇(よんこう)」に数えられ、その中でも屈指の実力を誇る人物であると描写されています。
まるで山のような巨躯、もっさりとした長い黒のくせ毛、非常に長いナマズ髭に角、そして左肩から腕にかけて刻まれた鱗のような刺青が特徴的な人物です。
脇腹にある傷はかつて自身と対峙したワノ国の大大名「光月おでん」によってつけられたものであると明らかになっています。
荒々しい外見に違わず、性格面も非常に荒々しく、「話し合いが通じる相手ではない」と称されるほど、暴力的かつ天災のような人物であるとされています。
自身に歯向かった者を敵味方問わず容赦なく潰すといった自分勝手で傲慢な人物でありますが、それが強者であれば今までの振舞いを水に流したり、気に入って傘下に加えようとするなど、極端な実力主義者であるとも描写されています。
特に自分に従わないような強情な強者を気に入る傾向にありますが、そんな人物は捕えて拷問にかけ、心を折って自身に屈服させようとするなど、極めて面倒な性質を持っています。
自分自身の強さに絶対的な自信を持つ自信家でありますが、自身があまりに強靭すぎる肉体と、最強とも称される実力を持つためか、自分を楽しませてくれない世界に退屈を感じており、妙な自殺願望、破壊願望をその内に秘めています。
そのため、天空に浮かぶ島である「空島」から飛び降りたり、死刑執行を40回も受けたり、マリンフォードの頂上戦争に突撃をかまそうとしたりなどの一見命知らずの奇行とも取れる行動をすることもあります。
また、自殺願望と破壊願望を突き詰めすぎて、彼が目指す目的は海賊王などではなく、「世界を破壊する最期の戦争を起こすこと」になっています。
そして面倒なのが、非常に酒好き、宴好きであるにも関わらず、酒癖が異常なまでに悪いことです。
ちょっとしたことで泣き上戸や怒り上戸が切り替わり、一度機嫌を損ねれば、どんな相手であろうとも島の外にぶん投げてしまったり、暴れまわってしまったりすると描写されています。
作中でも屈指の実力を持つと言われるカイドウを誰も止めることが出来ないため、基本的に部下は酒を飲んでいるカイドウの機嫌を損ねないように振舞わねばなりません。
原作にて息子がいることが明かされており、その息子である「ヤマト」も登場していますが、カイドウの妻となった人物は誰なのかなどは明かされていないようです。
ヤマトとの仲は良好ではなく、ヤマト自身はカイドウと敵対する主人公「モンキー・D・ルフィ」に好感のようなものを抱いていると描写されたため、ルフィと共にカイドウと敵対すると考えられています。
カイドウの過去
カイドウはかつて「最強の海賊団」と言われ、作中でも物語の根本に関わる人物である海賊王「ゴール・D・ロジャー」の最初で最強の敵とも言われた「ロックス・D・ジーベック」が率いる「ロックス海賊団」に所属していた見習い船員であったことが明らかになっています。
そのため、当時の船員であった「白ひげ」こと「エドワード・ニューゲート」、「ビッグマム」こと「シャーロット・リンリン」とはよく知った仲であることがわかっています。
しかし当時は最強と言われるほどの実力は無く、見習い船員扱いであったため、ニューゲートやリンリンとは同じ土俵に立てていなかった可能性が高いと思われます。
中でもリンリンとは関係が深く、リンリン曰く「一生の恩がある」そうです。
所属していたロックス海賊団は物語開始より38年前に壊滅、その後は自ら独立して活動を開始します。
作中物語開始26年以上前よりワノ国を支配下に置き始め、20年程前にワノ国の大大名であるおでんと壮絶な戦闘の末に打ち倒しています。
おでんはカイドウとの戦闘の際、「黒炭ひぐらし」の策略によって隙が出来ており、それが原因でカイドウが勝利しました。
ですが、カイドウ自身はこの結果に不服であるという態度を明らかにしており、おでんの太刀筋を鈍らせたひぐらしを後に殺したことをおでんに対して明らかにしています。
そしてカイドウは作中世界における現代において、ワノ国を支配する大海賊である一方、ワノ国を守る「明王」であると崇められているということになりました。
カイドウの声優
アニメ版ONE PIECEにてカイドウを演じているのは、ベテラン男性声優「玄田哲章」さんです。
以下、詳しいプロフィールです。
- 名前:玄田哲章(げんだ てっしょう)
- 本名:横居光雄(よこい みつお)
- 性別:男性
- 生年月日:1948年5月20日
- 年齢:72歳(2020年7月6日)
- 所属:81プロデュース
- デビュー:1972年「科学忍者隊ガッチャマン」(多数端役)
1970年より俳優として、1972年より声優として活動を開始した、芸歴50年の大ベテラン声優です。
活動初期は本名である「横居光男」名義での活動を行っていました。
最も有名な役は「アーノルド・シュワルツェネッガー」さんの吹き替えであり、本人からも「私の吹き替えを100年間担当してほしい」とも言われている「永久専属」扱いとなっています。
その他にも「トランスフォーマー(コンボイ司令官)」「クレヨンしんちゃん(アクション仮面)」「シティーハンター(海坊主)」など、多数の作品で声を当てています。
大御所とも呼べる人物でありますが、近年にかけても非常に多数の作品に出演しており、未だ尚盛んな活動を見せている人物です。
カイドウの実力とは?能力や技はどんなものがある?
カイドウは作中でも屈指の実力者であると位置付けられる人物であり、四皇の中でも強者として描写されています。
作中では「この世の最強生物」とも称されており、「ありとあらゆる生物ですら、一対一で戦闘を行えばカイドウの方が勝つ」とも言われてしまう程の実力を持っています。
同じく四皇であるシャーロットとは夜通しで戦闘を行いつつ、ほぼ互角の力を見せつけています。
海軍でも非常に高い能力を持った二人である「赤犬」と「青キジ」の対決といったような例に漏れず、リンリンとカイドウの対決は正しく天災レベルに昇華されており、互いの覇気がぶつかり合った際には天が二つに裂けるといった描写もされています。
作中では一度主人公のルフィとも戦闘を行っていますが、この際のカイドウは酒に酔っておりながら、ルフィを一撃で軽く吹き飛ばし、瀕死の重傷を負わせてしまうという圧倒的な実力差を見せつけていました。
規格外すぎる強さは作中キャラクターどころか読者をも驚愕させています。
また、公式で「陸海空…生きとし生ける全てのもの達の中で…『最強の生物』と呼ばれる海賊…!!!」と紹介されており、作者「尾田栄一郎」さんですらその倒し方に困って頭を抱えていると言われています。
作者ですら持て余すほどの能力を誇るキャラクター、それがカイドウであり、作中でも屈指の化け物であると考えられる人物となっています。
悪魔の実
カイドウは上記のようなとんでもない実力者でありますが、それに加えて動物に変身できるようになる「動物系」の悪魔の実の能力者でもあります。
実の能力は不明ですが、作中でもかなり強く、珍しい能力である「幻獣種」の悪魔の実を食べており、巨大な青い龍に変身する能力を得ています。
能力の詳細も明かされていないものの、「熱息(ボロブレス)」と呼ばれる熱風を吐き出すことが出来るというのみが詳細に描写されています。
ですが、この吐息もただの熱風ではなく、最早破壊光線レベルにまで達しており、遥か彼方にある城を吹き飛ばしつつ、射線上にあったありとあらゆるものを十数マイル分吹き飛ばしてしまうという絶大な威力を誇りました。
また、その他にも炎や雷を操る能力を得ているような描写、雲を生み出してそれを掴んで歩くように空を移動する能力があると描写されています。
覇気
四皇に数えられるカイドウは、当然、ONE PIECEにおける戦闘術の一つであり、意志の力とも言える「覇気」も習得しています。
その覇気の力を扱う描写も非常に凄まじく、前述したリンリンとの戦闘では互いの覇気で空を割り、衝撃派で周囲の島を破壊せんとする勢いでした。
また、覇気を纏った金棒で打ちのめす「雷鳴八卦」という技を扱います。
シンプルな一撃ではありますが、作中ではルフィを一撃で瀕死レベルにまで陥らせた凶悪な攻撃でもあります。
アニメでは渾身の一撃であったように描写されているものの、原作では酔ったカイドウが小手調べに撃ったようになっており、ルフィとカイドウの実力差がよく見えるようになっています。
カイドウの謎・考察
存在自体は長らく示唆されてきたものの、ドレスローザ編終盤においてようやく登場し、ワノ国編においては重要人物として登場したカイドウ。
当然未だ残る謎は多く、彼についての考察も多数存在します。
今回はそんなカイドウに関係する謎や考察についていくつか紹介します。
カイドウにはまだ子供がいた!?
「ヤマト」という子供の存在があるカイドウですが、実は他にも彼に子供がいたのではないかという考察があります。
その中の一人が、ワノ国編で重要な役割を担いそうな少女「お玉」です。
ワンピース考察
お玉はカイドウの娘=ヤマトの姉説
お玉の能力は、真打ちギフターズでも手懐けることができる。そんなカイドウの弱点のような悪魔の実が、ワノ国から出たことないお玉がなぜ食べることが出来たのか。#ワンピース983#ワンピース考察#OnePiece983 #ワンピースネタバレ
— will☠️ (@will000000000) June 24, 2020
トキのところに行ったその娘はカイドウに見つからないように、未来に送ってもらう。その時一緒に送られた天狗山飛徹は、過去の誰かかもしれません…
違うような気がしますけどw
一番はヤマト女性説が面白い!
(あのお面は女性が被るものらしいです)
跡取りにするために息子として育ててきたのかも…— will☠️ (@will000000000) June 24, 2020
『待ってておでんさん!20年後の未来!』というトキ様の発言から、20年後に向けて何かを決意し行動していたのではないか?
→お玉の存在はゾオン系の悪魔の実の能力者を従えられるという、対カイドウ戦でかなり重要な役割を占める
→お玉とトキ様にはなんらかの接触・関連がある?#ワンピース #考察— しらたま (@2wt2ImcYjQycjVs) July 5, 2020
その考察が行われている理由が
- 幼いながらも動物系能力者を従えるという、動物系能力者が多い百獣海賊団にとって天敵と言える程の能力を得ている
- 百獣海賊団のウィークポイントになりかねない能力を、ワノ国から出たことが無いお玉が持っている
- トキが20年後の未来に向けて何かを行っている
というものです。
特に真打ちのメンバーすら従える能力を持っていることから、カイドウ戦での重要人物=物語としても重要な役割を担っているのではないかと推測されているようです。
次に考察されているのが、ビッグマムことシャーロット・リンリンの息子である「カタクリ」「オーブン」「ダイフク」です。
カタクリがカイドウの息子みたいなの考察されすぎたからか
— しょたでぇす (@shota_0326) June 23, 2020
さすがに新キャラやろー!そう願う笑
でもね、カタクリ(腕のトゲトゲ、右腕のドクロのタトゥー)、オーブン(顔(特に怒った時)、顎髭)、ダイフク(口髭)がカイドウと酷似してるからさ、この3つ子がカイドウの息子でもおかしくないと思うんよな〜。出生も隠されてるし。
でもそれだと単純だよな〜😩— ゆーだい (@monkeyudai) May 13, 2020
彼ら三人の身体的特徴がカイドウに似ているという理由から考察されていたようですが、こちらに関しては流石にこじつけが過ぎると指摘されています。
ですが、上記のようになると、リンリンとカイドウが一時期夫婦であり、ヤマトの親がリンリンになる可能性も出てきます。
リンリンには一生の恩があるというカイドウの反応が気になりますが、もしかしたら子供や結婚に関する弱みを握られている可能性もありますね。
また、偶然とはいえ人造悪魔の実で得た能力が「龍」であったこと、過去父と呼ばれている「光月おでん」と関係が深いことなどもあってか、「モモの助」が実はカイドウの息子だったのではないかとも推測されています。
あと、船の中で生まれてるから違うにきまってるんだけど…
モモの助のまゆなし顔、おでんよりはカイドウに似てる気がすごくするんだよなぁ…— 便器マンとの闘いSUPPON (@tamamama78) July 5, 2020
おでんの息子がヤマト、カイドウの息子がモモの助って割とありえるんじゃね…???
— ぐちぃ (@gu_ti14) June 30, 2020
ヤマトとモモの助、まさか逆?カイドウとおでん、子供逆なんじゃねーか??
— オクレ (@hottoiteokure) June 25, 2020
実は二人はどこかで入れ替えられていたという説です。
モモの助が20年前のワノ国から送られてきたことを考えれば、年齢的にもあり得ない話ではないでしょう。
ですが、モモの助が元より「白ひげ海賊団」の船の上で生まれていることや、トキとおでんが出会うまでカイドウに出会ったことがないことから、その可能性は低いのではないかとも思われています。
カイドウの息子がモモの助でおでんの息子がヤマト説は、トキとおでんが出会うまででカイドウに会ってないはすまだし、モモの助が船上で生まれてる時点で絶対にないと思う…
— しらたま (@2wt2ImcYjQycjVs) July 3, 2020
カイドウの強靭さは呪いに由来する?
カイドウは強靭すぎる体を持っており、常人ならば死んでしまうような事態にも死なずにぴんぴんしているという描写が見られます。
実はその描写は、とある人物により受けた呪いが影響しているのではないかと考えられています。
その呪いをかけた人物は、かつてカイドウが所属していた「ロックス海賊団」の団長である「ロックス・D・ジーベック」であると言われています。
カイドウだけでなく、他の元ロックス海賊団所属の船員たちも、同じ呪いにかかっている可能性があるとも考察されているようです。
まず赤犬に頭半分焼かれて死なないのはさすがにワンピースの世界だとしてもおかしい。ビックマムは基本傷一つつかない。カイドウの趣味は自殺(死なない)。白ひげの死を知ったカイドウの台詞「白ひげのじじいはうまくやったよ」。頂上決戦→WCI編→ワノ国編でようやくパズルのピースが揃うように
— 工藤真 (@shrenss) July 1, 2020
→仮説が正しいならカイドウのいうとおり「どううまくやった」のか→ここでヒントがビックマムが傷を負う条件→心から他人を思うときのみ(愛?)呪いが消える?→白ひげは死ねるがカイドウが死ねない理由なのか→ワノ国編ではカイドウがモモの助に「……」と思いを馳せるシーンが多い→カイドウは愛
— 工藤真 (@shrenss) July 1, 2020
とは無縁なのかもしれない(あれだけ情緒不安定で他人を心から思うということもなさそう)→これはロックスの呪いか?
おそらくビックマムのいう借りというのは、このロックスの呪いに関する何かではないか。以上。
— 工藤真 (@shrenss) July 1, 2020
「なかなか傷がつかない理由」「ビッグマムが傷を負った条件」「白ひげが死んだ理由」を中心に考察が行われており、条件などを考えるとあながち間違いではないようなものと考えられます。
現状、カイドウの強靭な体に関する理由は無く、死にたがりの理由も「退屈」であるしかありません。
もし考察が本当なら、カイドウに対抗するための大きな手掛かりとなるでしょう。
また、この考察が本当だとしたら、ロックスは何故彼らに呪いをかけたのかなども気になるところですね。
カイドウの趣味「自殺」は単に自殺しているわけではない!?
カイドウは自分の体が強靭すぎて誰も危機に陥らせてくれず、退屈しているために自殺のような行為を繰り返していると考えられてきました。
ですが、実はこの解釈は間違いであり、自殺願望ではなく単に自殺にしか見えない程の無茶な特訓や訓練を繰り返しているだけではないかと考えられていることがあります。
カイドウの趣味自殺について個人的見解としては、これは死にたがってるというのではなく周りからみたら自殺行為にしか見えない特訓や挑戦などをし続けてることから趣味自殺と言われてるだけなんじゃないかと考えている。#ワンピース#考察
— ボクオオクボ (@80ku00ku80) June 3, 2020
普通の人にとっては自殺レベルでも、カイドウにとってはどうということも無い行為だと考えると、度々無茶な行動をする意味も出てきますね。
また、趣味自殺が単にキャラクター性を深めるためのものであり、何の意味もないのではないかという考察も存在します。
なんで実を2つ食べてバーンと破裂するとか、んなコソコソしたやり方するかちゅうね。
— 文学青年のブライさん (@Burai_san) March 9, 2020
確かに強いインパクトや、簡単に強靭なイメージがつけられることから、勢いでつけた個性の可能性もありますね。
まとめ
ONE PIECEにおいて、2020年7月6日現在最強の存在として描かれている「カイドウ」。
強靭すぎる肉体と、絶大な能力を持ち、作者ですらその力を持て余す存在として立ちはだかります。
また、破壊願望に自殺願望など、非常に個性的な性格を持った暴君であると描写されています。
ビッグマムことリンリンとの関係や、彼の子供「ヤマト」に関すること、「お玉」との関わりなど、気になる謎も多数出現しており、今後明かされることが期待されています。
以上、今回は四皇であり、ワノ国編の重要人物「カイドウ」について説明しました。