鬼滅の刃23巻197話「執念」のネタバレと感想・考察を紹介します。
前話196話では禰豆子がついに人間に戻りました。
戦いの中とうとう追い詰められた無惨は、分裂して逃げようとしますが、三つ目の薬の効果で分裂を阻害され、さらには四つ目の薬の効果、細胞破壊が効き始めます。
鬼滅の刃197話「執念」の内容を見ていきましょう。
鬼滅の刃23巻197話のネタバレ
無惨の反撃
取り込んだ珠世が無惨に語りかける。
お前が生きるために手段を選ばないように、私たちもお前を殺すためなら手段を選ばないと。
無惨は思う。
本来ならば縁壱より劣る炭治郎たちの赫刀では、何度斬られようが何の意味もないはずだった。
それがこの四種の薬によって、極めて有効な攻撃となり肉体を追い詰めている。
そしてこの四種目の薬は童磨に使われたものとも違う、全く新しいもので分析・分解するのに時間を要すると。
無惨の動きが止まったのを見た炭治郎はこれを好機と見る。
だがしかし次の瞬間、無惨の体からあたり一面を巻き込む、とてつもない衝撃波が繰り出され、炭治郎と小芭内はまともに喰らってしまう。
無惨の体は肩から腰まで口のように大きく裂けており、この衝撃波はそこから放たれたようだった。
炭治郎は地面に転がり、全身を襲う痙攣で息もできずにもがく。
さらにこの攻撃は耀哉のところへも届いていた。
無惨の攻撃により何らかの衝撃が、鴉につけていた札を通じてしまったのか、耀哉、くいな、にちかは鼻から血を出し倒れてしまう。
しかし天元と槇寿郎が駆けつけると立て直し、すぐに指揮を再開する。
駆けつける二人
痙攣により立ち上がるどころか息をすることもままならない炭治郎。
立ち去っていく無惨の背中を見ていることしかできない。
しかしそこへ伊之助がやってきて、無惨に斬りかかる。
再び先程の衝撃波を繰り出そうとする無惨だったが、疲労により不発に終わる。
伊之助は仲間が失った手や足、そして命を全て返せ、それができないなら百万回死んで償えと泣きながら叫ぶ。
そんなことには聞く耳も持たず、攻撃を繰り出す無惨。
伊之助は伸びてくる腕や管を刀で防ぎ応戦するが、地面を潜って足元から飛び出してきた無惨の腕までは、避けられず捕まってしまう。
そこへ今度は善逸が駆けつけ、無惨の腕を斬り伊之助を助ける。
善逸は戦いながら炭治郎に、生きることだけを考えろ、禰豆子ちゃんと帰るんだ、と懸命に声をかける。
無惨も薬により弱っているとはいえ、善逸と伊之助もまた万全とは程遠い状態。
ついには攻撃を避けきれず、ふたりとも吹き飛ばされてしまう。
炭治郎は血鬼術により神経系を狂わされているのなら、日輪刀が有効だと判断し、満足に動かない腕を刀を振り上げ、自らの体を突き刺す。
無惨もとうとう疲労が限界まで達し、腕を上げることすらできないところまで来ていた。
そこへ再び立ち上がる善逸と伊之助。
そして義勇と行冥も目を覚まし、再び無惨のもとへ近づいていた。
鬼滅の刃23巻197話の扉絵とタイトル考察
今回扉絵は無く、無惨に珠世が語りかける場面から始まります。
エピソードタイトルは「執念」。
これは無惨を追い詰めるため四つもの薬を作り出し、そしてそれを自らが死ぬことを前提で取り込ませた珠世を表しているのでしょう。
鬼滅の刃23巻197話の名台詞
今回印象に残った台詞は伊之助の「百万回死んで償え!!」、そして善逸の「炭治郎 生きることだけを考えろ 聞こえるか お前は死なない」です。
伊之助が登場した当初は、誰彼構わず戦いを吹っかけ、自分より強いか弱いかしか興味がありませんでした。
そんな伊之助が徐々に変わっていき、隊士たちを仲間と認め、その仲間のために涙を流すようになったのだとこの台詞から伝わります。
そして善逸もまた以前は、弱音を吐いては炭治郎に励まされる、そんな存在でした。
しかし今回、死なないと断言し、逆に炭治郎を激励する姿を見せてくれます。
これもまた登場した時の姿からは想像できなかったものです。
ふたりとも炭治郎と出会い、様々な戦いを経て成長し変わっていったのだと、そんなことを感じさせる台詞した。
鬼滅の刃23巻197話の感想・考察まとめ
追い詰めたかのように見えても、一手でひっくり返してくる無惨。
今回もまた今まで見せたことのない技で、炭治郎と小芭内がやられてしまいました。
しかし善逸と伊之助が戻ってきてくれましたし、無惨も体力の限界を迎えています。
さらに義勇と行冥も加わりそうですから、追い詰めていることには間違いなさそうですね。
いよいよ決着がつく時も近そうです。
198話の展開に注目しましょう。
⇒鬼滅の刃198話