鬼滅の刃22巻195話「めまぐるしく」のネタバレと感想・考察を紹介します。
前話194話では小芭内が復帰したものの、押しきれない状態が続いていました。
しかし、縁壱がつけた無惨の古傷が現れることで、状況は好転します。
鬼滅の刃195話「めまぐるしく」の内容を見ていきましょう。
鬼滅の刃22巻195話のネタバレ
本当の化け物
縁壱と対峙した時の事を無惨は思い返す。
おおよそ覇気や闘気といったものを何一つ持ち合わせていないその姿は、弱く見えた。
まさかそんな男が自らの頚を刎ね斬り刻み、更にはその傷が何百年もその身を灼き続けることになるなど思いもしなかった。
本当の化け物とは自分なんかではなくあの男なのだと無惨は心のなかで叫ぶ。
炭治郎が無惨の傷をよく見るとその位置は常に動いており、そこに心臓や脳があることは明らかだった。
無惨の攻撃に押され”透き通る世界”に入れなくとも、これならば急所を狙えると勝機を見出す。
しかし目が見えない小芭内では、傷を狙うこともかなわない。
考えた炭治郎は愈史郎の札を使って、鏑丸と小芭内の視界を繋げることを思いつく。
その時だった。
夜明けまでの時間が残り四十分だと鴉が告げると、無惨は背を向け逃げ出したのだ。
逃げる無惨
一瞬呆気にとられた炭治郎だったが、すぐさま小芭内に伝え、追いかけ始める。
炭治郎に続く形で追いかける小芭内だったが、この無惨の行動には納得がいくものがあった。
そもそも誇りなど何もなく無く、生きることだけに固執した無惨という生き物にとって、逃げるということに抵抗などあろうはずがないのだ。
必死に追いかけるものの遠ざかっていく背中に焦る炭治郎。
しかし隊士の亡骸を踏みつけにしていく無惨を見た瞬間、炭治郎は怒りで豹変する。
足元に落ちている刀を、無惨に向け一心不乱に投げつける炭治郎。
弱っている無惨は、刀が体を貫通することを恐れ、これを必死に払いのける。
無惨が投げつけられる刀に夢中になっているところへ、頭上から近づいていた小芭内が、首元へ一気に赫刀を突き刺す。
鏑丸との共有
咄嗟に振り払う無惨だったが、追いついた炭治郎が更に追撃を加える。
炭治郎は小芭内に札を渡そうとするが、そこを無惨に狙われてしまう。
攻撃を喰らい怯む二人。
炭治郎は持っていた札を放してしまい宙を舞う。
戦いながら炭治郎は、小芭内を飛んでいった札の元まで誘導する。
だが近くには来たものの目が見えない小芭内には掴むことができない。
それを見た炭治郎は咄嗟に鏑丸に頼むと声をかける。
それが通じたのか札を咥え掴み取る鏑丸。
炭治郎が攻撃を引き付けている間に、小芭内は札を貼り付け、視覚を共有することに成功する。
視界を得た小芭内は動きが格段に良くなり、炭治郎との息の合った連携で、無惨をその場に留める。
次第に無惨も体力の限界が近づき、とうとう息が切れ始めた。
一方その頃、禰豆子は、炭治郎たちが戦う街のすぐ近くまで来ていた。
人間に戻りかけているのか、汗を流し息を切らす禰豆子。
左目を覆っていた手を外すと、その目は人間の頃のように戻っていた。
鬼滅の刃22巻195話の扉絵とタイトル考察
今回の扉絵は蜜璃と茶々丸が描かれたものです。
蜜璃は気を失っており、茶々丸は血清の入った注射器を咥えています。
他の柱と違い血清をまだ打っていなかったの蜜璃ですが、この絵を見ると蜜璃には茶々丸が血清を打ってあげていたことがわかりますね。
エピソードタイトルは「めまぐるしく」。
これは今回だけでも状況が二転三転しましたから、その展開からつけられたものかと思います。
鬼滅の刃22巻195話の名台詞
今回印象に残った台詞は炭治郎の「鏑丸頼むーっ!!」とそれに対する小芭内の「炭治郎 感謝する」です。
炭治郎はきっと鏑丸は小芭内にとって心を通わせた友であり、呼びかければ応えてくれると信じていたのではないでしょうか。
小芭内の感謝すると言う台詞も視界を共有できるようにしてくれたことだけではなく、鏑丸を信じて頼ったことに対してでもあるように感じられます。
鬼滅の刃22巻195話の感想・考察まとめ
今回はエピソードタイトルの通り目まぐるしく展開が動いた回でした。
回を追うごとに追い詰められていた無惨でしたが今回とうとう逃げ出しましたね。
それもあえなく失敗し、このまま行けば夜明けまで留めておけそうな気配がしますが、どうなるのでしょうか。
街に到着した禰豆子も、どう関わってくるのか気になるところです。
196話の展開に注目しましょう。