鬼滅の刃22巻192話「廻る縁」のネタバレと感想・考察を紹介します。
前話191話で復活を果たした炭治郎。
しかし他の仲間達は皆無惨にやられ、一人で立ち向かわなければなりません。
鬼滅の刃192話「廻る縁」の内容を見ていきましょう。
鬼滅の刃22巻192話のネタバレ
縁壱との別れ
炭治郎は祖先の記憶を目覚める直前まで見ていた。
初めて”正解の形”を見ることによって、今までの自分の無駄な動きに気づく事ができたと炭治郎は思い返す。
すやこにせがまれる形で、日の呼吸の型を披露することになった縁壱。
炭吉はそれを一つも取りこぼさないよう瞳に焼き付けた。
縁壱の型は後に神楽として伝えられるのがわかるほど美しいものだった。
型の披露が終わると、すやこと子供がはしゃいで喜び、縁壱は照れくさそうにうつむく。
そして別れの時、炭吉はまた来るように勧めたが、縁壱はそれに答えず耳飾りを渡す。
もうここには来ないのだろうと炭吉は思った。
遠ざかっていく縁壱の物悲しい後ろ姿に、炭吉は涙をこぼす。
炭吉は去りゆく縁壱に、貴方は価値のない人なんかじゃない、何も為せなかったなんて思わないでと叫ぶ。
縁壱は静かに振り向く。
そして炭吉は、貴方に守られた命でこの耳飾りも日の呼吸も後世に伝えると約束する。
それを聞いた縁壱は笑顔で一言ありがとうと告げるのだった。
十三個目の型
無惨と対峙しながら炭治郎は縁壱に対し感謝の念を抱く。
縁壱が祖先を助けてくれたことで自分が生まれ、珠世を逃してくれたおかげで無惨を追い詰めることができている。
そしてあの日見せてくれた日の呼吸で戦うことができる。
十二個の型は何百年も経つのに驚くほど正確に伝わっていた。
十三個目の型とは新しい別の型などではなく、十二の型の最初の型である円舞、そして最期の型である炎舞、同じ読み方のこの二つの型を繋げることによって完成するのではないか。
父の”正しい呼吸ができれば炭治郎もずっと舞える”という言葉と、無惨の体の造りから炭治郎はそう確信する。
夜明けまで無惨の攻撃を避けながら、型を繋げ心臓と脳を斬り続ける。
当時の炎柱が自身を失った理由とはこれだったのだろう。
その途方も無さに炭治郎も不安を覚えるが、それを振り払い心を決めると、無惨に斬りかかる。
それを防ぎ、反撃する無惨。
反撃を喰らってしまう炭治郎だったが、柱たちがやられた攻撃の正体が、攻撃するときだけ腿から出る八本の管であることを見破る。
そして再び斬りかかる炭治郎。
今度は”円舞”、”烈日紅鏡”、”火車”を続けざまに繰り出す。
攻撃は全て防がれたものの、炭治郎は型同士が繋がる事をしっかりと確認する。
そしていよいよ十二の型全てを繋ぐことに挑む炭治郎。
その刀はみるみる赫く変わっていった。
鬼滅の刃22巻192話の扉絵とタイトル考察
今回は扉絵が無く、炭治郎の祖先の記憶を思い返すシーンから始まります。
エピソードタイトルは「廻る縁(めぐるえにし)」。
これは縁壱が珠世を見逃したことや、炭吉を救ったことが、廻り廻って無惨を追い詰めているということを表しているのでしょう。
鬼滅の刃22巻192話の名台詞
今回印象に残った台詞は、炭吉の「この耳飾りも日の呼吸も後世に伝える、約束します!!」です。
おそらくこの前の台詞も含めてだと思うのですが、これを聞いた縁壱は笑顔になり涙を浮かべます。
こんなにはっきりとした縁壱の笑顔が描かれたのは、作中でも初めてではないでしょうか。
感情をあまり表に出さない縁壱が、喜びをあらわにするのは、よほど嬉しかったのだと思います。
この前の台詞では思いが完全に一致したという演出なのでしょうか、炭吉ではなく炭治郎が叫んでいるコマが描かれておりそれも印象的でした。
鬼滅の刃22巻192話の感想・考察まとめ
炭治郎の見た祖先の記憶の続きと、炭治郎と無惨の対決が描かれた今回。
縁壱の耳飾りと日の呼吸はこうやって受け継がれたんですね。
無惨や黒死牟の目を逃れることができたのは、炭吉やその子どもたちが剣士でなく、神楽として伝えていたからなのでしょう。
無惨と対峙した炭治郎は十二個の型をすべて繋げることで十三個目の型になると確信します。
縁壱が無惨と対峙した時に剣技が完成したと言っていたのは、こういうことだったのですね。
無惨を倒す方法は明らかになったものの、それはとてつもなく過酷なものでした。
炭治郎はやり遂げることができるのでしょうか。
193話の展開に注目しましょう。
⇒鬼滅の刃193話