鬼滅の刃21巻179話「兄を想い弟を想い」のネタバレと感想・考察を紹介します。
前話178話では黒死牟の過去が描かれ、そして崩れて消えていきました。
黒死牟を見事倒したものの、犠牲は大きかった鬼殺隊。
戦いのその後が描かれます。
鬼滅の刃179話「兄を想い弟を想い」の内容を見ていきましょう。
鬼滅の刃21巻179話のネタバレ
死闘のあと
黒死牟が死んでも尚、刀を振り戦おうとする実弥。
行冥の声も届かず、仕方無しに力ずくで止めると、実弥はすでに気を失っていた。
行冥はその場に実弥を寝かせ、玄弥のもとへ駆け寄る。
玄弥は体を真っ二つにされながらも、かろうじて生きていた。
自分のことより真っ先に実弥と無一郎の心配をする玄弥。
実弥は無事だと伝える行冥だったが、無一郎については言い淀む。
行冥は玄弥の側に実弥を寝かせると、今度は無一郎のもとへ。
兄の無事な姿を見た玄弥は、心底安心したように、良かったと漏らす。
行冥が無一郎の側に寄ると、すでに息はなかった。
行冥は涙ながらに感謝の言葉をのべ、手のひらでそっと瞼を下ろす。
兄のもとへ
銀杏の葉が舞い散る不思議な空間で、無一郎は兄有一郎と再会する。
その姿は子供の頃、共に木こりをしていた頃のように戻っていた。
涙ながらに戻れと怒鳴る有一郎。
どうしてと問う無一郎の目からも涙が溢れる。
有一郎は逃げれば良かった、死ぬことは無かったと告げる。
何のために生まれてきたかわからない、無駄死にだと。
それに対し無一郎は、何のために生まれてきたかはわかってる、それは幸せになるためだと答える。
辛いこともたくさんあったが、家族で暮らしていた時、仲間と過ごした日々、幸せだと想う時も数え切れないほどあった。
その仲間のために命をかけたことを後悔などしていない、だから兄さんだけには無駄死なんて言ってほしくないと。
それを聞いた有一郎は無一郎を抱きしめ、わかっているよと謝る。
ただそれでも無一郎だけには死んでほしくなかったのだと告げるのだった。
玄弥の想い
目を覚ますなり実弥は、叫び声を上げる。
目の前の玄弥の体が鬼のように崩れ始めていたのだ。
なすすべもなく崩れていく玄弥を前に、泣き叫ぶ実弥。
玄弥は子供の頃責めたこと、そして迷惑をかけたことを謝る。
そして、実弥が自分を守りたかったように、自分も守りたかった、同じ気持ちなのだと告げる。
そして最後にありがとうと告げ、玄弥は消えていった。
残された隊服を抱え、悲しみに暮れる実弥。
そんな実弥に行冥は顔を上げろ、無惨を倒すまで終わりではないと告げるのだった。
鬼滅の刃21巻179話の扉絵とタイトル考察
今回の扉絵は、壁に爪を立て、炎に焼かれている男の手が描かれたものです。
縁壱という存在に焦がれ、手を伸ばし、もがき苦しむ。
前回の黒死牟の言葉ですが、それを表しているのでしょうか。
エピソードタイトルは「兄を想い弟を想い」。
これは時任兄弟のことでもあり、不死川兄弟のことでもあるのでしょう。
それぞれの兄や弟に対する想いが描かれたエピソードでした。
鬼滅の刃21巻179話の名台詞
今回印象に残った台詞は玄弥の「同じ気持ちなんだ、兄弟だから」です。
弟には平穏な暮らしをしていて欲しいという実弥の想いとは反して、鬼殺隊に身を投じてしまった玄弥。
そして、兄を守りたいと思う玄弥の気持ちに気付かず遠ざけようとしていた実弥。
同じ様に思っているからこそ、すれ違ってしまったというのを感じさせる台詞です。
鬼滅の刃21巻179話の感想・考察まとめ
黒死牟との死闘のその後が描かれた今回。
戦いの最中、無一郎と玄弥の怪我ではもう、助かりそうにはないとわかっていたとはいえ、実際に目の辺りにするとこたえますね。
死の間際、最後に子供の頃のような二人に戻れたということなのでしょうか、玄弥の実弥に対する呼び方が、兄貴から兄ちゃんに変わっていった場面がとても印象的でした。
上弦の鬼も残すところ肆のみ、いよいよ無惨との対決が近づいてきましたね。
180話の展開に注目しましょう。
⇒鬼滅の刃180話