鬼滅の刃20巻172話「弱者の可能性」のネタバレと感想・考察を紹介します。
前話171話で実弥と行冥は見事な連携を見せ、黒死牟を追い詰めたかのように見えました。
しかし黒死牟が刀を大きく変形させ、本気を出したところで形成は逆転します。
鬼滅の刃172話「弱者の可能性」の内容を見ていきましょう。
鬼滅の刃20巻172話のネタバレ
輝利哉の決断
黒死牟が放った斬撃をくらってしまった、実弥と行冥。
行冥が鎖で攻撃の軌道を変えたたため、致命傷は免れた二人だったが、実弥は右手の人差指と中指を切り落とされてしまう。
殆ど反応できなかったことに、不甲斐なさでいっぱいになる実弥。
稀血もほとんど効かず、それどころか刀を変化させた威力を増す黒死牟の攻撃に、次は避けきれるのかと、不安を覚える。
愈史郎の術により、その戦局を見ていた輝利哉たち。
このままでは不利と見たくいなは、黒死牟のもとへ義勇と炭治郎を向かわせるかと輝利哉に尋ねる。
それに対し輝利哉は、黒死牟はその場にいる四人がかならず倒すと断言する。
そのため義勇と炭治郎はそのまま、無惨のもとへ向かうことになる。
無一郎復帰
次々と技を繰り出す黒死牟に、実弥と行冥は防戦一方になっていた。
倍以上範囲が広がった、その素早い攻撃を避けるので精一杯になる二人。
だがそれも限界を迎え、ついに実弥が攻撃を避け損ない、背中に傷を負ってしまう。
そしてこれで止めと言わんばかりに、実弥に向け”月の呼吸 拾ノ型 穿面斬・蘿月”を放つ黒死牟。
しかしそれを、寸前のところで駆けつけた無一郎が救う。
炭治郎の言葉
その光景を玄弥は隠れて伺っていた。
自分より遥か上の実力の戦いに、物怖じする玄弥。
自らの弱さを悔しがる玄弥だったがそこで、いつかの炭治郎の言葉を思い出す。
炭治郎は言っていた。
戦いの中で一番弱いものが、一番その戦いを覆す可能性を持っているのだと。
自らが上弦の陸と戦った時の経験から、一番警戒されていないからこそ、予想外の動きをすれば一気に風向きが変わるのだと語る。
玄弥はその言葉に動かされ、腹を決めた。
次に怪我を負った時に使おうと思っていた、黒死牟の折れた刀。
それを一気に飲み込むのだった。
鬼滅の刃20巻172話の扉絵とタイトル考察
今回の扉絵は玄弥と無一郎が向かい合って座っているものです。
黒死牟により左腕を切り落とされてしまった無一郎。
片手でもしっかり刀を握れるようにでしょうか、玄弥が無一郎の右手を布で刀にしっかりとくくりつけています。
エピソードタイトルは「弱者の可能性」。
これは炭治郎が玄弥に語った、警戒されてないからこそできることがある、という言葉ですね。
これにより玄弥は心を決めることになります。
鬼滅の刃20巻172話の名台詞
今回印象に残った台詞は輝利哉の「上弦の壱は、行冥と実弥、無一郎と玄弥の四人が必ず倒す」です。
難しい判断だった思われますが、毅然とした態度で決断を下すその姿には、すでに当主としての風格があります。
自分の力が通用するのかと悩んでいた玄弥でしたが、輝利哉は玄弥のことも重要な戦力として認めたことがわかります
鬼滅の刃20巻172話の感想・考察まとめ
いよいよ今回、黒死牟が本気を出してきました。
行冥の方はまだ防いでいましたが、実弥はすでに負傷していることもあり、かなり厳しそうでしたね。
物怖じする玄弥を動かしたのは、ほかでもない炭治郎の言葉でした。
思えば、玄弥にとって炭治郎との出会いは最悪と言っても良いほどでした。
しかし物語が進むにつれて、ここぞという時、その心を動かすほど信頼できる存在に変わっていったのは感慨深いものがありますね。
ついに覚悟を決めた玄弥ですが、戦況を覆すことはできるのでしょうか。
173話の展開に注目しましょう。
⇒鬼滅の刃173話