鬼滅の刃16巻135話「悲鳴嶼行冥」。
ネタバレを含む個人的観点から考察します。
134話では行冥による特訓がなされていましたね。
最後には、無惨による、部下たちを使った鬼滅隊の居場所を探る姿が…。
135話では行冥の特訓の続き、そして行冥の過去が明かされます。
それでは鬼滅の刃135話「悲鳴嶼行冥」、見ていきましょう。
鬼滅の刃16巻135話のネタバレ
反復動作、手に入れたい!
場面は前回の続きから、炭治郎と玄弥が会話している所からスタート。
玄弥に“反復動作”について教わる炭治郎。
2人はこの状態って身体が熱くなるのだから、痣だって出来るのでは?と疑問を持つ。
反復動作を習得すれば、集中力は各段に上がる。
炭治郎は大きな岩を押しながら、自分の大事な人たちを思い浮かべる。
渾身の力で岩を押す炭治郎。
ついに大きく動かせす事に成功!
それを見て焦りまくる伊之助と善逸。
頑張る炭治郎に、負けてられないと伊之助も岩押しに!
伊之助まで行ってしまった事で、余計に焦り涙目の善逸に、雀が声を掛け、手紙が届く。
行冥の過去
練習に励んだ結果、言葉も出ない・目は充血・思考もグチャグチャの状態の炭治郎。
そんな彼の前に現れたのは指導員である行冥だった。
虚な炭治郎に水をかけてくれるが、その目には涙が浮かんでおり南無阿弥陀仏を唱えている。
死んだのかと一瞬思う炭治郎であったが、それは行冥なりの労りであった。
この訓練、そして里での活躍ぶりを受けて行冥は炭治郎を認めると言う。
しかし炭治郎は、それは禰豆子のおかげであり自分の成果ではないとキッパリ否定。
そんな炭治郎の正々堂々とした発言を聞いて、より感心する行冥。
もう一度、認められては困るとお辞儀する炭治郎を見て、行冥の意思は更に堅くなった。
否定したのも関わらず、「認める」とまたもや告げられ困惑する行冥は、過去を話し始める…。
行冥は昔、寺で孤児たちの世話をし暮らしていた。
しかしある日、掟を守らずに夜に出かけてしまった子供が鬼に襲われる。
その子供が取った選択は、自分を守る為に行冥と他の子供たちを捧げるというもの。
鬼への警戒心が強かった行冥は、毎晩藤の花の香炉を焚いていた。
香炉を消して、鬼が入れるようにする子供。
当然行冥たちは鬼に襲われるも、数人は逃げ出した。
盲目の行冥の言う事を聞かずに逃げる子供たち、その中で幼い沙代だけは行冥を頼りにした。
結果、助かったのは鬼と夜明けまで戦って行冥と沙代だけ。
逃げた子供は鬼に殺され、守った沙代に人殺し扱いをされ投獄されてしまった行冥。
自分と共に過ごしてきた子供たちの行動に、心に傷を受けた行冥は、信じる事への恐怖が高まってしまった。
そんな過去のある自分が見て、認めると決めた炭治郎を、これからも手助けしていくという行冥。
その言葉を受け、泣きながら御礼を述べる炭治郎に、行冥の心がまた溶かされる。
頭を撫でながら、特訓は終わりだと告げる行冥は、炭治郎の頑張りを称えるのであった…。
鬼滅の刃16巻135話の扉絵とタイトル考察
135話の扉絵は漫画の1ページ目となっています。
反復動作について話し合う炭治郎と玄弥、そして背後には木の後ろにひっそりと隠れた行冥がいます。
行冥はそんな二人を眺めながら泣いていますね…。
涙ボロい彼の、優しさが伝わる辛い過去が明かされました。
自分の子供のように可愛がっていた少年少女に裏切られ、疑い深くなってしまった行冥。
傷付いた彼の心を、炭治郎は無意識に温めました。
少しコミカルなイラストで描かれた扉絵となっていますが、
炭治郎らしさと行冥らしさが伝わる良い絵だと思いました。
135話のエピソードタイトルは「悲鳴嶼行冥」です。
行冥のフルネームだ!
今話は行冥がメインの話でしたから、彼の名前がタイトルになるのも肯けます。
そして“悲鳴嶼”という苗字の意味がよく分かる回だったのでは無いでしょうか。
静かな彼ですが、涙を頻繁に流している場面を見かけます。
心優しい彼は共感性が高いのでしょうね。
孤児を集めて生活していたのは、同情心もあったと思います。
彼の心は孤児という境遇に悲鳴を上げていたのでは無いでしょうか?
そんな幼き子供たちを救う為に取った行動が、また心に悲鳴を轟かせる結果に…。
行冥の過去は、読んでいるこちらも悲鳴を上げてしまうような悲劇でしたね…。
そして個人的には、彼の共感性の高さは盲目な事が関わっている気がします。
鬼滅の刃16巻135話の名台詞
行冥の「しかし私は、それでも沙代にだけは労ってほしかった…
私のために戦ってくれてありがとうと言って欲しかった…。」です。
このセリフの前には、沙代はまだ4才なんだから仕方がないという事を、
理解していると前置きしています。
優しい行冥の本心。読んでいて本当に悲しくなりました。
そんな彼に無意識に、最後の場面で御礼を述べた炭治郎。
炭治郎によって、この先も行冥の傷は癒されていくのではないでしょうか。
行冥には繊細さ、そして炭治郎には純真さと強さという違いを感じます。
しかし心が優しいという点は一緒です。
二人が共にいる所を見ると、なんだか癒されます…。
これからもぜひ仲良くしていってほしいです!
鬼滅の刃16巻135話の感想・考察まとめ
見事、行冥に認められた炭治郎!おめでとうございます!
二人の相性は良さそうですね。
考え方に似た部分を感じますし、
炭治郎は行冥に良い影響を与えてくれそうです。
途中、善逸の下にお手紙が届きましたが、内容が気になりますね。
136話は一体どのような展開になるのでしょうか。楽しみです。