鬼滅の刃13巻115話「柱に」をネタバレ含む個人的観点から考察します。
114話では、竈門兄妹の攻撃力が更にパワーアップしている姿が見られました。
そして炭治郎が見つけた”カギ”の色んな意味での衝撃力には驚かされました。
115話では、前話の最後のカット、玄弥の過去を辿り、半天狗との戦いが続きます。
鬼滅の刃115話「柱に」、それでは見ていきましょう。
鬼滅の刃13巻115話のネタバレ
玄弥の、過去
玄弥は、優しい母親と最低な父親の下で育った。
そんなある日、母の遅い帰りを心配する姉弟と、それを諭すように否定する玄弥。
子供たちだけの家に、扉の叩く音がしたその瞬間、突然何かが襲いこんでくる。
姉弟たちの首を掻っ切り天井に張り付く”何か”の正体を推測する玄弥、しかしそれも一瞬、”何か”を捕まえ逃げろと指示する兄が登場。
“何か”ごと、二階から飛び降りる兄を見た玄弥は、倒れている姉弟たちに声をかけ、兄の様子を見に急いで表に出るが…。
そこに居たのは、なんと血まみれで佇んでいる兄、そして血を流し倒れている母であった。
すぐさま母を抱き寄せ叫び泣く玄弥は、その状況を見て兄を「人殺し」と責めてしまう。
語り口は変わり、そのときの自分の言動と、兄の心境を考える玄弥。
襲われる前には、父のいない家庭を二人で守ろうと約束し、笑いかけてくれた兄。
そんな優しい兄に謝れない事を後悔しながら、場面は半天狗に襲われ最後を迎えると悟る玄弥へと戻る…。
玄弥の「覚悟」
過去と、柱になった兄に弟ではないと否定された事、悔しさに涙を浮かべる玄弥に、半天狗は容赦なく襲い掛かる。
しかしそこに現れた炭治郎が、玄弥を奮い立たせるような言葉を叫ぶ。
そんな炭治郎の後ろには、またしても迫りくる半天狗の姿。
渾身の一撃を見事に発した半天狗、そしてその場から逃げられなかった炭治郎は目をつぶる。
ところが目を開くとそこに待ち受けていたのは、身体中に穴をあけ盾になってくれた玄弥であった。
炭治郎は、玄弥の想いを受け止め、勢いよく半天狗を斬りに出かける…!
鬼滅の刃13巻115話の扉絵とタイトル考察
115話の扉絵は、表紙形式ではなく、漫画の1ページとして描かれている形のものです。
つまり、玄弥が過去を回想する場面です。彼の母と父について彼の視点から語られています。
玄弥のお母さん、可愛らしい方ですね!玄弥とは全然似ていないような気が…。
顔はお父さん似なのでしょうか?ですが、玄弥はちゃんとお母さんの優しさを受け継いでいる子だと、今話でよく分かりました。
115話の主役は彼で、そんな彼が捉われている過去の記憶の先にいたのは、お兄さんだけでなく、お母さんも一緒でした。
そして今の彼がお兄さんの愛を欲する原因となったのは、まさにお母さんのあの件があってこそ。
その為、そんなお母さんの姿からスタートする今話には納得が出来ます。
また、115話のエピソードタイトルは、「柱に」でした。
玄弥が柱になりたいと強く思っている理由が、今話でついに明らかになりました。
どうしてあんなに周りに敵意をむき出しにしてがっついていたのか、やっと理解に至りました。
登場人物それぞれに違った背景があって、意味なく動いているわけではない事を改めて感じさせてくれた玄弥にぴったりのタイトルだと感じます。
鬼滅の刃13巻115話の名台詞
115話で印象に残ったセリフは、玄弥の「なんでだよ!!」「俺は兄ちゃんの弟なのに!!」です。
柱である兄に言われた”弟ではない”という言葉に深く傷付き、それをどうにかしたくてなりふり構わずここまできた玄弥。
このセリフの前に笑顔の兄を思い出して謝れなかった事を後悔しているのですが、
それで終わらせず、
自分が悪かったのはもう理解しているけれど、だからって何でそんな冷たい態度で酷い事を言うのか、
という本心の本心を吐き出すのには、人間のリアリティーを感じてグッときました。
鬼滅の刃13巻115話の感想・考察まとめ
115話では、ついに、玄弥の過去が明らかになりましたね…。
今話で彼への見方が変わってきた方も多いのではないでしょうか。
そして玄弥から受け取った想いと共に、炭治郎は決意を新たに固めました。
116話も目が離せませんね。