鬼滅の刃20巻177話「弟」のネタバレと考察をします。
どのような過去があって黒死牟が誕生したのか、彼の過去を見て考察したいと思います。
彼は本当に強くなりたいだけで鬼になったのか、その点も考えたいと思います。
鬼滅の刃20巻177話「弟」の内容が知りたい方は参考にしてみてください。
鬼滅の刃20巻177話ネタバレ
黒死牟の人生が狂ったきっかけは弟
黒死牟は双子の兄弟の兄として生まれた。
弟である「継国縁壱」は生まれた時から跡目争いの火種になること、また、生まれながらに不気味な痣もあったために、父に殺されそうになる。
しかし、母の必死の抵抗で縁壱は殺されずに済んだ。
縁壱は兄と差を付けられて育てられていたために、兄であった黒死牟はそんな弟を憐れんでいた。
そんな事もあり、弟がいた小さな部屋に遊びに行った時に自分が作った笛を渡すなどしていた。
それから時が流れて、7つになった時に初めて縁壱が話しかけてきた。
黒死牟はかなり驚いた。
幼かった黒死牟は縁壱を耳も聞こえないと勝手に思って憐れんでいたのだ。
しかし、それは事実ではなく、実際はまるで違っていたことを知るのであった。
兄である黒死牟の目的が強い侍になるという事を知った弟の縁壱は、自分も侍になると言って剣の稽古に参加する。
そして、縁壱はいきなりその才能の片鱗を見せた。
あっという間に経験もない子どもが剣の師匠を倒してしまうのであった。
それを見て黒死牟は、自分が憐れんでいた者が実は自分よりもずっと優れている事を知って、自分も同じような事をできるようになりたいと思うのだった。
弟に憎悪した直接の原因
更に、黒死牟は縁壱が「母親の体の具合が悪い事」も分かっていたことを知る。
弟がいつも母親にくっついていたのも、甘えていたからではなく左半身が弱っていた母親を支えるためだったと知った。
黒死牟は自分が剣の才能で弟より劣っていることだけでなく、あらゆる面で弟に劣っていることを知って彼に嫉妬をするのであった。
鬼滅の刃20巻177話の扉絵とタイトルの考察
177話の扉絵は、若き日の黒死牟と弟の縁壱が背中合わせになっています。
ここで陰と陽を表しているように思いました。
タイトルにも「弟」とあるように、扉絵やタイトル、漫画の内容からも黒死牟がずっと弟を意識してきたということを示しています。
鬼滅の刃20巻177話の名台詞
継國縁壱「この笛を兄だと思って日々精進する」
177話で私が一番好きなのは、兄からもらった手作りの笛を嬉しそうに眺めて言った縁壱のセリフです。
兄が自分に嫉妬しているとは全く気付いておらず、素直に兄を好いているのが分かる純粋な気持ちが良いと思ったからです。
鬼滅の刃20巻177話の感想・考察まとめ
最初はただ可哀そうな弟だと思っていたのが、実は自分があらゆる面で弟よりも劣っていると知った時の黒死牟の絶望が伝わってくるという感じがしました。
剣の腕だけでなく、単に母親に甘えてずっと体を寄せているだけだと思っていたのが、実は母親の病状まで把握した上で手助けをしていたのだと分かったことで、自分が弟に全く勝てないのだと自覚してしまい、このことがあったために黒死牟は鬼になってしまったように感じます。
⇒鬼滅の刃178話