鬼滅の刃10巻86話「妓夫太郎」のネタバレと感想・考察を紹介します。
前話85話では、頸を切られた堕姫の背中から、新たな敵が出現しました。
お兄ちゃんと呼ばれたその鬼は、堕姫とは段違いに素早く、宇髄は早速一撃を喰らってしまいます。
一対二と不利な状況ですが、果たして宇髄は勝つことができるのでしょうか。
鬼滅の刃86話「妓夫太郎」の内容を見ていきましょう。
鬼滅の刃10巻86話のネタバレ
妓夫太郎登場
堕姫の背中から現れ出た鬼の正体は、堕姫の実の兄、妓夫太郎だった。
妓夫とは、遊郭にて客の呼び込みや集金を行う者の名称である。
遊郭にて生まれた妓夫太郎は、役職名をそのまま名前にされたのだ。
「お前いいなぁあ。」
「シミも痣も傷もねぇんだなあ。」
美丈夫な宇髄に対して、妓夫太郎の容姿は、恵まれているとは言いづらかった。
肋骨の浮いた細い体、目の下の隈、清潔感のない長髪…
「妬ましいなああ、死んでくれねぇかなぁあ。」
宇髄を睨みつけながら、妓夫太郎は血が出るほどに顔を掻きむしる。
堕姫は、自分のことは棚に上げ、こいつらが自分を虐める、と子供のように大泣きしている。
「俺の可愛い妹が、足りねえ頭で一生懸命やってるのをいじめるような奴は皆殺しだ。」
妓夫太郎は二つの大きな鎌を取り出し、宇髄に勢いよく放った。
一方炭治郎は
屋敷を破壊し、飛び出してきた二つの鎌を見て、炭治郎はまだ戦いが終わっていないことを知る。
加勢に向かおうとする炭治郎の元に、伊之助と善逸が駆けつけた。
なんと善逸は寝ながら走っている。
宇髄さんに加勢してくれ、と炭治郎が頼むと、伊之助が嬉々として声を上げる。
「大暴れしてやるよ!この伊之助様が、ド派手にな!」
完全に宇髄の影響を受けている伊之助。
炭治郎は、禰豆子を木箱に戻し、自らも加勢するために走り出した。
宇髄を妬む妓夫太郎
戦いの最中、一般人を庇った宇髄を見て、イライラを募らせる妓夫太郎。
「人間庇ってなぁあ、格好つけてなあ、いいなぁ。」
「さぞや好かれて感謝されることだろうなぁ。」
しらっとした顔で、自分は色男だから当然だ、女房も三人いる。と言い放つ宇髄。
怒りを募らせた妓夫太郎は、宇髄に向け、血鬼術「飛び血鎌」を放つ。
床に穴を開け、一階へ逃げる宇髄。
一般人を避難させ、追ってきた飛び血鎌と対峙する。
二階にほとんど人がいないことを確認した宇髄は、小型の爆弾を放ち、妓夫太郎もろとも屋敷を爆破する。
爆撃の粉塵の中から現れたのは、帯に繭のように包まった、無傷の妓夫太郎と堕姫であった。
「まあ一筋縄にはいかねえわな」
宇髄は自嘲気味に笑った。
鬼滅の刃10巻86話の扉絵とタイトル考察
86話の扉絵には、灯籠の上で座る妓夫太郎が描かれています。
二つの鎌を持ってこちらを睨みつける様子は、さながらカマキリのようです。
86話のエピソードタイトルは「妓夫太郎」となっています。
幼い頃から、妓夫として働いてきたであろう妓夫太郎。
それにしても、職業をそのまま名前にしてしまうなんて適当にも程がありますね。
しかし、鬼となっても生前と同じ名前でいること、わざわざ宇髄に名乗った所を見る限り、本人は妓夫太郎の名を嫌ってはいない様子です。
鬼滅の刃10巻86話の名台詞
86話に出てくる台詞の中で一番印象に残ったのは、妓夫太郎の「お前女房が三人もいるのかよ」です。
常にぼりぼりと全身を掻いているのに、衝撃のあまり妓夫太郎の手が一瞬止まっていました。
悪い鬼には間違いないのですが、なんだか憎めなく感じてしまいます。
鬼滅の刃10巻86話の感想・考察まとめ
なんと、堕姫は一人でなく、兄の妓夫太郎と融合していました。
宇髄が追っていた鬼とは、どうやら兄の妓夫太郎の方だったようです。
宇髄の爆弾攻撃を無傷で乗り切るなど、高い連携を見せる妓夫太郎&堕姫兄妹。
やっかいな戦いになりそうです。
頸を落としても死ななかった堕姫ですが、妓夫太郎の方が本体なのでしょうか。
また、加勢に向かう伊之助、善逸は戦力になり得るのでしょうか。
次回の展開に期待しましょう。