鬼滅の刃10巻82話「人間と鬼」のネタバレと感想・考察を紹介します。
前話81話では堕姫の非道な言動に、ついに炭治郎が覚醒しました。
首を捉えられた堕姫は、首を帯のようにしならせ何とか逃れますが、炭治郎は今だ圧倒している様子です。
このままついに堕姫戦が決着するのでしょうか?
鬼滅の刃82話「人間と鬼」の内容を見ていきましょう。
鬼滅の刃10巻82話のネタバレ
炭治郎の猛攻!
堕姫の首を捉えた炭治郎は、帯と化した彼女の首が斬れない理由は「柔らかいから」だと冷静に分析する。
堕姫はさらに帯をしならせ、13本の帯で炭治郎へ攻撃を放つ。
しかし炭治郎の目には、それらがすべて遅く見え、猛攻を凌ぎきることが出来た。
さらに炭治郎は鎬で受けた帯を一か所に集め、刀で地面に固定する。
スキを突いた炭治郎は、一瞬で堕姫の帯をバラバラに切り裂き、距離を詰める。
帯がしなるよりも速く刀を振り向けばいいと無表情で刀を振るう炭治郎の目からは、絶えず血が流れている。
今度こそ堕姫の首が切れようとした次の瞬間、炭治郎の頭に浮かんだのは、死んだ妹の姿。
息をして! と叫ぶ妹の幻覚を見た炭治郎は、次の瞬間ゴホ、と咳き込んで倒れこんでしまった。
人間の二つの限界
倒れこむ炭治郎は、人間の二つの限界について考える。
ひとつは、「体力の限界」。
目から血を流すほどの怒りで痛みを忘れ動けたとしても、体力が限界になると人は動けなくなる。
次に来るのは「命の限界」。
炭治郎は今、それを超えかけたのだ。
怒りという感情だけで勝てるならばもうこの世に鬼は存在していないだろう、と考える炭治郎。
目の前が真っ暗になり立ち上がれない炭治郎はなんとか刀を構えようとするが、咳き込みうまく立ち上がることが出来ない。
堕姫はそんな炭治郎を、惨めだと冷たい瞳で見降ろしていた。
首を斬ってやる、と得意げに告げる堕姫の背中に、禰豆子の蹴りが迫っていた。
禰豆子の限界
禰豆子はドゴォ、と強い力で堕姫の上半身を引きちぎる勢いで蹴り飛ばす。
うずくまる炭治郎の前に守るように立ちふさがる禰豆子の手は固く握られ、足には欠陥が浮き上がり、髪の毛はざわ、と立ち上がる。
ヴー、と怒りのうめき声をあげる禰豆子は、怒りの中で殺される家族の記憶を揺さぶられ、目を見開いている。
上弦の堕姫は、鬼舞辻の血の濃度が禰豆子の会ったほかのどの鬼より高く、禰豆子の記憶を呼び覚ましたのだ。
よくもやったわね、と顔を再生させながら怒る堕姫。
あの方が言ってたのはアンタなのね、と怒りの表情を見せる堕姫。
人間には限界がある。だが、鬼の禰豆子ならどうだろうか?
鬼の禰豆子は、その激しい怒りが、敵の肉体がこの世から消えてなくなるまで無限に体を突き動かす。
禰豆子の左目には、ビキビキと模様が浮かび上がり、血管が浮かぶ怒りの表情で炭治郎を守るように立っていた。
鬼滅の刃10巻82話の扉絵とタイトル考察
今回の扉絵には禰豆子と炭治郎が背中合わせで立っている姿が描かれています。
二人とも別の方向を向いているのは、きっと鬼と人間の違いを二人の姿で描いているのでしょう。
82話のエピソードタイトルは「人間と鬼」となっています。
鬼となった禰豆子は人間である炭治郎とはやはり全く異なる存在ということを描いているのでしょう。
鬼滅の刃10巻82話の名台詞
「よくもやったわね、アンタ…‼ そうアンタ アンタなのね」
顔を蹴り飛ばされた堕姫のセリフです。
その美貌で遊郭を治めていた堕姫が、禰豆子に顔を蹴り飛ばされ顔を再生させながら告げた言葉です。
鬼舞辻の大事な存在である禰豆子を認識したセリフではありますが、顔をつぶされた悔しさがにじみ出ている面白いセリフですね。
鬼滅の刃10巻82話の感想・考察まとめ
覚醒した炭治郎は人間の限界に達したことで倒れてしまいましたが、鬼である禰豆子は果たしてどこまで堕姫に対抗できるのでしょうか?
禰豆子の方も今までにないような気迫で、まさに怒りに突き動かされているような姿です。
このまま禰豆子が堕姫を倒してしまうのでしょうか?
そして果たしてその力の代償には、何かあるのでしょうか。
83話の展開に期待しましょう。