鬼滅の刃9巻73話「追跡」のネタバレと感想・考察を紹介します。
前話73話では伊之助が遊郭の中に潜む怪しげな気配に気付きました。
部屋の中で音柱の妻の一人「まきを」を縛り上げる反物のような形状の鬼。
伊之助はまきをを助け出すことが出来るのでしょうか?
鬼滅の刃9巻73話「追跡」の内容を見ていきましょう。
鬼滅の刃9巻73話ネタバレ
逃走した鬼
冒頭、部屋の中に捕らわれながらも、外へ連絡する方法を探っているまきを。
一方、彼女を縛り上げている反物を操る鬼は、部屋の外に誰かが来ていることに気付き、まきをを天井に引っ張り上げた。
直後、部屋の中へ踏み込んだ伊之助だったが、部屋はすでにもぬけの殻だった。
荒らされた部屋を見て、伊之助は鬼が上へ逃げたと判断、天井へ向けてどんぶりを投げつけると、鬼が逃げていく音がした。
部屋の外へ出て、鬼がどちらの方向へ向かったか追跡を始めようとする伊之助だったが、客に邪魔をされて鬼が逃亡した方向を見失ってしまった。
冷静になった善逸
前話で音柱を見返してやろうと三味線をかき鳴らしていた善逸だが、自分の任務はそんなものではなかったと気付く。
善逸の目的は京極屋で消息を絶った音柱の妻・雛鶴を探し出すことだった。
自慢の聴力を活かして、自分のいる京極屋の中で聴こえる話し声を聞き分けようとする善逸。
しかし雛鶴に直接繋がるような情報は耳に入ってこない。
どうやら二日前に楼主の妻が亡くなっているらしいのだが、鬼と関係があるのか定かではなかった。
そのとき女の子の泣き声が善逸の耳に入ってきた。
善逸は泣き声のする方へ一目散に向かった。
蕨姫花魁
善逸が、ある部屋に入ると、荒れた部屋の中で女の子が泣いていた。殴られたらしく、頬や口に傷が出来ている。
女の子に事情を聴こうとしたとき、何者かが善逸の背後に立った。
どうやらこの部屋の主である蕨姫花魁らしい。
心音や生活音を聴き分けられる善逸は、蕨姫花魁が発している音が人間の音ではないことに気付く。
間違いなく蕨姫は鬼だ。
しかも、恐ろしいほど静かな音だ。
上弦の鬼かもしれないと善逸はすくみ上がった。
善逸を見て不細工だねえ、と罵る蕨姫。
女の子は蕨姫に部屋を片づけるよう言いつけられていたらしく、まだ片付いていないのを怒った蕨姫は、女の子に暴力を加え始めた。
その手を掴む善逸。
相手が上弦の鬼だろうと、女の子が傷付けられるのを見過ごすことはできなかったのだ。
鬼滅の刃9巻73話の扉絵とタイトルの考察
73話の扉絵は、まきをが捕らわれているらしい部屋を外から窺う伊之助の姿です。
扉の下では、縛られながらも外へ情報を伝えようとする好機を窺うまきをがアップで描かれています。
今にも伊之助が部屋の中へ突入するかもしれないという緊迫感を見せるために、こういう構成にしたものと思われます。
73話のエピソードタイトルは「追跡」となっています。
今回、伊之助と善逸が共に怪しい状況を見つけ、探索を続行していることからこのタイトルになったのでしょう。
鬼滅の刃9巻73話の名台詞
善逸「一大事だ 女の子が泣いてる」
女装のために不細工な化粧を施されたまま、キリっとした顔をする善逸に爆笑させられました。
色々情けないところはありますが、女の子のためなら命をかけられる立派なところもあるやつなんだなあ…と感心させられる台詞です。
鬼滅の刃9巻73話の感想・考察まとめ
今回のエピソードで気になった部分ですが、遊郭に潜んでいる鬼は何体いるのでしょうか?
荻本屋でまきをを捕らえている鬼が一体目、京極屋の蕨姫花魁が二体目とすると、それぞれの遊郭に鬼が一体ずつ潜んでいるのかもしれません。
すると現時点でボロを出していないのは炭治郎のいる、ときと屋に潜んでいるかもしれない三体目のみ。
そう考えると、炭治郎に親切にしてくれた鯉夏花魁が怪しいような気もしてきます。
ただ、炭治郎の鼻には引っかかっていないので、彼女自身が鬼なのではなく、鬼の協力者のような存在なのかもしれません。