鬼滅の刃5巻42話「後ろ」のネタバレと感想・考察を紹介します。
山に到着したしのぶが、少女の鬼を倒しました。
しのぶは鬼の首を斬らずに毒を打ち込むことで殺すことができるようです。
そしてやはり山にいる鬼たちは本当の家族ではないことが判明しました。
寄せ集めの鬼で家族を作った累の首を切った炭治郎。
これで五体全ての鬼を倒すことができたのでしょうか?
鬼滅の刃5巻42話「後ろ」の内容を見てみましょう。
鬼滅の刃5巻42話のネタバレ
斬れていなかった首
少女の鬼を倒したしのぶの刀が繭玉を突き刺すと、中からはすっかり隊服を溶かされた村田が転がり出た。
村田にとどめを刺さなくてよいのかと問われたしのぶは、藤の花の毒で殺した鬼はもう死んでいて腐っていくのだと説明した。
累の首を斬ることのできた炭治郎はその場に倒れている。
竈門家に代々伝わる神楽でなぜ技が出せたのかは分からないが、父の舞からヒントを得て勝つことができた。
炭治郎の体は呼吸を乱発しすぎたことで限界を迎えていた。
視界が狭まり耳鳴りがする激痛の走る体を引きずりながら、まだ伊之助を助けに行かなければらないのだと焦る炭治郎は這ったまま禰豆子を探した。
その炭治郎の背後で累の胴体が立ち上がり歩み寄る。
濃くなった血の匂いに炭治郎が固まる。
首を切ったのに消えていかない累は、炭治郎に頸を斬られるより先に自分の糸で頸を斬ったのだと説明した。
酷く憤慨した累は、炭治郎も禰豆子も殺すという。
その言葉に急いで呼吸を整えようとする炭治郎だが、焦るばかりでまだ呼吸を整えられずにいた。
「血鬼術・殺目篭」を累が使うと、糸が籠状に炭治郎を覆った。
冨岡との再会
その時そのすべての糸が断ち切られた。
炭治郎が顔を上げると、そこには冨岡の姿があった。
冨岡の出現に、累は「血鬼術・刻糸輪転」を放つ。
対する冨岡は、全集中「水の呼吸拾壱ノ型・凪」を放つ。
冨岡に襲い掛かる最硬度の無数の糸は一本もその体に届くことなくばらけた。
もう一度術を放とうとする累の目にとまらぬ速さで、冨岡の刀はその首を斬り落とした。
凪とは無風状態の海を指し、海水は揺れず鏡のようになること。
冨岡の間合いに入った術はすべて凪ぎ無になる、それこそが義勇の編み出した拾壱の型であった。
頸だけになりながらも炭治郎と禰豆子を殺そうとした累の目に映ったのは、禰豆子を庇うように覆いかぶさり倒れる炭治郎の背だった。
累の記憶
かつて母鬼に何がしたのかと問われても、人間の頃の記憶のない累には答えられなかった。
本物の家族の絆に触れれば記憶が戻り、自分が欲しいものがわかると累は思っていた。
累は二人の男女の姿を思い出していた。
鬼滅の刃5巻42話の扉絵とタイトルの考察
42話の扉絵には刀を抜く冨岡が描かれています。
炭治郎の危機に到着した冨岡が累を倒しました。
42話のタイトルは「後ろ」です。
首を切ったはずの累の体が消えることなく地に伏した炭治郎の後ろに立つ姿は衝撃的でした。
鬼滅の刃5巻42話の名台詞
「答えられなかった。人間の頃の記憶がなかったから」
冨岡にとどめを刺された累が炭治郎と禰豆子の姿を見た時のセリフです。
累は人間の時の記憶を失っていることがわかりました。
絆に執着するその言葉にはいつも悲しみがにじんでいます。
鬼滅の刃5巻42話の感想・考察まとめ
累が自ら首を切断していたことでとどめをさせていなかった炭治郎ですが、冨岡の登場により救われます。
炭治郎本人も、なぜ家に伝わる神楽から技が出せたのかわかっていない様子なのですが炭治郎の父が刀を使っている描写はありませんでした。
元剣士だったのか、それとも呼吸法だけ知っていたのか、誰から教わったのかも気になります。
耳飾りに描かれた太陽の絵といい、竈門家は鬼殺と何か深いかかわりがあったのかもしれません。
今後その伏線が回収されていくのが待ち遠しいですね。