鬼滅の刃5巻40話「ヒノカミ」のネタバレと感想・考察を紹介します。
禰豆子は累に拘束されて負傷し眠ってしまいます。
絆に執着を見せて妹を欲しがる累。
炭治郎は苦戦し、累の攻撃で走馬燈を見るほどに死を色濃く感じてしまいました。
果たして炭治郎の運命はいかに?
鬼滅の刃5巻40話「ヒノカミ」の内容を見てみましょう。
鬼滅の刃5巻40話のネタバレ
父の舞と呼吸
幼い炭治郎は母と共に雪の中で父が舞うのを見ていた。
火の仕事をする竈門家では怪我や災いが起きぬよう年の初めにヒノカミ様に舞をささげてお祈りするのだという。
炭治郎でさえ肺が凍りそうな雪の中、体の弱い父がどうして長く舞を舞えるのか父に尋ねれば呼吸の仕方があるのだという。
どれだけ動いても疲れない息の仕方があり、正しい呼吸ができれば炭治郎もずっと舞えるし寒さだって平気になる。
神楽と耳飾りを途切れさせず継承させていくことは約束なのだと父は語った。
これはヒノカミ神楽という新たな呼吸
走馬燈の中の父の言葉からヒントを見つけた炭治郎は「ヒノカミ神楽・円舞」を放つ。
折れた刀は累の放った糸を全て断ち切った。
だが糸はもう累と自分の間に新しく張られてしまっている。
水の呼吸からヒノカミ神楽の呼吸へと無理矢理切り替えた反動で、一旦退いたら動けなくなることを炭治郎はわかっていた。
炭治郎は累の首へと続く隙の糸を見つける。
腕だけならそれに届く。
禰豆子を護るために今やらなくてはならない。
炭治郎は心の中で父に謝りながら、相打ちを覚悟で刀を振るった。
家族の声
糸に吊るされる禰豆子の意識の中で、頬に触れて母が起きてと語り掛ける。
今の禰豆子ならできると母は言うが、禰豆子は目を覚まさない。
それを見た母は涙を流した。
「お兄ちゃんまで死んでしまう」
母のその言葉に禰豆子の意識が戻った。
宙づりにされた状態から下を見れば炭治郎が折れた刀で累の首を斬ろうとしている。
だがそのためにこのままあと一歩炭治郎が踏み出せば、炭治郎の首も糸に切断されてしまうだろう。
禰豆子は糸の食い込む手を握る。
禰豆子の「血鬼術・爆血」によって、累の糸は火に包まれた。
炭治郎から思わぬ反撃を喰らった累は咄嗟にそれを防ごうと禰豆子を吊っている血の染み込んだ糸を使っていた。
禰豆子の燃える血と爆ぜる異能は糸を焼き切った。
炭治郎の折れた刀が累の首へぶつかる。
鋼糸よりも累の体は硬い。
だが炭治郎の刀には、禰豆子が炭治郎を庇った時に飛び散った血が付着していた。
爆ぜる禰豆子の血を、炭治郎の日輪刀が加速させる。
累の首は、空中へと舞うのだった。
鬼滅の刃5巻40話の扉絵とタイトルの考察
40話の扉絵には炭治郎の父が舞うときに手にしていた刀のような形のものを持つ手と、折れた刀を持つ炭治郎が描かれてます。
その両方が、炎のような光に包まれています。
40話のタイトルは「ヒノカミ」です。
新たな呼吸「ヒノカミ神楽」からとられた「ヒノカミ」でしょう。
父の舞から新たな呼吸を会得した炭治郎の技は炎のように見えました。
ヒノカミというのは、火を司る何かだと予測できます。
鬼滅の刃40話の名台詞
「お兄ちゃんまで死んでしまうわよ…」
意識を失った禰豆子に語り掛ける母の言葉です。
炭治郎は差し違える覚悟で累にとどめを刺そうとしますが、禰豆子は目を覚ましません。
母が涙を流して禰豆子に語り掛けたそのセリフで、禰豆子は目を覚まし炭治郎を助けることができました。
鬼に殺され、たった二人残されてしまった炭治郎たちを案じる母の言葉には胸が詰まります。
鬼滅の刃5巻40話の感想・考察まとめ
今回炭治郎は新たな呼吸を見つけました。
父の舞から呼吸のヒントを得た炭治郎ですが、その技は学んだ水の呼吸とは真逆の火のような攻撃に見えました。
そして禰豆子の血鬼術も、火の技でした。
炭治郎たちの父はなぜその舞を知っていたのでしょうか?
火というのが何かのキーワードなのかもしれません。