鬼滅の刃7巻57話「刃を持て」のネタバレと感想・考察を紹介します。
無限列車の中、自分が術にかけられていることに気付いた炭治郎。
なんとか夢から覚めようとしますが方法がわからず夢へと戻ってしまいます。
魘される炭治郎の体を禰豆子の血鬼術が包むと、夢の中の炭治郎の体も同じように炎に包まれるのでした。
炭治郎は夢から覚めることができるのでしょうか?
鬼滅の刃7巻57話「刃を持て」の内容を見てみましょう。
鬼滅の刃7巻57話のネタバレ
覚醒し始める体
夢の中で突然体を炎で包まれ炭治郎を見て兄弟たちが叫ぶ。
その炎の正体が禰豆子の血鬼術だと気づいた炭治郎は、昔の着物からいつの間にか鬼殺隊の隊服と日輪刀を纏っている。
少しずつ自分が覚醒してるのだと気づいた炭治郎は、兄弟たちに謝り家から飛び出す。
外へ出たところで、炭治郎の背に山菜を持った禰豆子がどこへ行くのかと声をかけた。
禰豆子と一緒にいた母も声をかけるが炭治郎は振り返らない。
ずっとこの夢の中にいたい、戻りたいと願う炭治郎だが、もう失ってしまって戻ることはできないと夢の中の幸せだったころの家族に背を向けたまま走り出す。
母に手を引かれた六太の「置いて行かないで!」の声に涙を流しながら炭治郎はひたすらに振り返らず走った。
炭治郎の核と夢から覚める方法
炭治郎の夢の中に入った青年は炭治郎の精神の核を探していた。
炭治郎の無意識の領域へと青年が入ると、そこには美しく何処までも広く、温かい空間が広がっているのだった。
一方伊之助の夢に入った少女も精神の核を探しに無意識の領域へと入っている。
入り組んだ洞窟内を這って進んでいるとなぜか無意識の領域の中にも伊之助が現れた。
善逸の夢の中へ入った少年は真っ暗な無意識の領域の中で核を探す。
その少年の背後には、鋏を持った善逸が立っていた。
通常無意識の領域には誰もいないはずであるが、異常に我の強い人間の無意識の領域内には人が存在する場合があるのだ。
炭治郎は夢から覚めるために鬼を探すが見つけられずにいた。
現実で禰豆子が血を流していることに焦る炭治郎。
ひたすらに走り続けていると、父の声が聞こえた。
父は斬るべきものはもうあるのだと炭治郎に言う。
炭治郎自身の本能の警告が、すでに気付いているはずの小さな手がかりを炭治郎が理解できていないため本人や父の姿を借りて警告していた。
炭治郎はその声に、迷いながらも刀を自身の頸に押し付けた。
つまり、自決することが夢から脱出する方法だったのだ…
鬼滅の刃57話の扉絵とタイトルの考察
57話の扉絵には炎に包まれる夢の中の炭治郎の姿が描かれています。
炭治郎は夢から覚めようと葛藤する苦悶の表情を浮かべています。
57話のタイトルは「刃を持て」です。
覚醒を始めた炭治郎はその腰に差した日輪刀を、自身の首へとあてがいました。
鬼滅の刃57話の名台詞
「ここに居たいなあ、ずっと。振り返って戻りたいなあ」
人間だったころの禰豆子の声を聴いた炭治郎の言葉です。
炭治郎は俯いてそう思いますが、振り返ることはしませんでした。
もう失ってしまったのだと走り出す炭治郎ですが、その心の弱い部分と葛藤が垣間見える珍しいシーンでした。
鬼滅の刃57話の感想・考察まとめ
炭治郎はとうとう夢から覚める方法に気付きます。
夢の中に居たいと願いながらも夢の中の家族たちに背を向け、戦うことを決意しました。
夢の中での死によって現実に戻れると推測した炭治郎ですが、夢の中での傷が現実の炭治郎の体に干渉したりすることはないのかが不安です。
自決するという選択をした炭治郎は、無事現実へと戻り乗客たちを鬼から守ることができるのでしょうか?