鬼滅の刃7巻56話「目覚めろ」のネタバレと感想・考察を紹介します。
下弦の壱の鬼の術にかかり夢へと落ちてしまった煉獄と炭治郎たち。
各々が望む夢の中にいる中、幸せな夢を見たい人間たちが炭治郎たちの夢の中に精神の核を破壊するために向かいます。
鬼滅の刃7巻56話「目覚めろ」の内容を見てみましょう。
鬼滅の刃7巻56話のネタバレ
無意識の領域と精神の核
汽車に現れた眠り鬼・魘夢の作った縄は、それを使って互いの手をつなげたものの夢の中に侵入できる力を持っている。
煉獄の手と自らの手を繋いだ少女は煉獄の夢の中で本体に見つからぬように夢の端へと走った。
魘夢の見せる夢は、夢を見ているものを中心に円形に広がっていて夢の外側には無意識の領域が広がっている。
無意識の領域に存在する”精神の核”を破壊されると持ち主は廃人になるのだ。
煉獄の燃える無意識領域に侵入した少女は、煉獄の無意識の領域で赤い精神の核を見つけた。
少女がそれを破壊しようとした瞬間、現実の汽車の中の煉獄が少女の首を掴んだ。
意識と肉体が完全に切り離され夢に閉じ込められているはずの煉獄だが、本能で核を破壊されれば自分が戦えなくなることを察知して動いたのだった。
少女は現実からの圧力で夢の中で動くことができず、同じように人を殺すわけにいかない煉獄もそれ以上少女に攻撃を加えることもできず動けなくなってしまっていた。
夢の中の家族と禰豆子
炭治郎は夢の中の自宅で禰豆子を探すと、弟が山菜取りに行ったのだという。
昼間なのに禰豆子が出掛けたことに驚く炭治郎だが、なぜ自分が驚いたのか思い出せない。
母に頼まれた風呂の支度のために外へと出ると、一瞬森の中にいつも背負っている箱が見える。
次の瞬間には箱が消えてしまっていたため、見間違いかと思い水を汲みに行けばその水面に鬼殺隊の隊服を着た自分の姿が映った。
水面の自分は水を汲もうとした炭治郎を水中へと引き込み、攻撃されていることを訴える。
目覚めろ!起きて戦え!という自分自身の言葉に炭治郎はこれが夢であることを思い出す。
血鬼術の中で夢を見ていることに気付いた炭治郎が目を覚まそうと目をつぶるが次の瞬間には家族で食卓を囲っている。
夢から覚めることができない炭治郎は焦る。
そのとき現実の汽車の中で箱の中から禰豆子が転がり出た。
禰豆子は少女の首を掴む煉獄と、魘される炭治郎に気付き体をゆするが炭治郎は目を覚まさない。
頭突きで起こそうとするが禰豆子の額から出血しただけで炭治郎は目を覚まさない。
涙を流した禰豆子は血鬼術・爆血で炭治郎の体を燃やした。
その瞬間、夢の中の炭治郎の体も炎に包まれるのだった。
鬼滅の刃56話の扉絵とタイトルの考察
56話の扉絵は汽車の中で隣り合って眠る炭治郎と煉獄、そしてその向かいに座った少女の腕からは縄が煉獄の腕へと繋がれている所が描かれています。
眠り鬼・魘夢の攻撃により煉獄の夢の中にある精神の核はその少女によって破壊されそうになっています。
56話のタイトルは「目覚めろ」です。
夢の中で自分が術にかけられていると気づいた炭治郎ですが夢から覚めることはできません。
禰豆子は魘される炭治郎の体を血鬼術の火で包むのでした。
鬼滅の刃56話の名台詞
「起きろ!攻撃されてる。夢だ、これは夢だ!」
夢の中で水面に映った炭治郎のセリフです。
その言葉で夢の中の炭治郎は自分がいるのは夢の中であることに気付きます。
あんなにも望んでいた家族と過ごせる幸せな夢ですが、炭治郎は戻り戦うことを選ぶのでした。
鬼滅の刃56話の感想・考察まとめ
夢の中でそれが夢であることに気付けた炭治郎。
夢から覚めることのできない炭治郎の体を、禰豆子が血鬼術の炎で包みました。
家族を失った炭治郎ですが、禰豆子の存在が炭治郎を現実へと引き戻したのかもしれません。
術の夢の中から自力で脱する方法はあるのでしょうか?