鬼滅の刃6巻50話「機能回復訓練・後編」のネタバレと感想・考察を紹介します。
訓練でカナヲに勝つことのできない炭治郎たち。
炭治郎一人を残し善逸と伊之助は訓練所に姿を見せなくなっていました。
なほ・きよ・すみの三人が炭治郎に柱やカナヲは全集中の呼吸を四六時中しているのだと教えます。
それを聞いた炭治郎は果たして無事それを会得して訓練をクリアすることができるのでしょうか?
鬼滅の刃6巻50話「機能回復訓練・後編」の内容を見てみましょう。
鬼滅の刃6巻50話のネタバレ
訓練する炭治郎としのぶの過去
少女たち(きよ・なほ・すみ)に教えられ柱やカナヲと同じように全集中の呼吸を長く続けようとする炭治郎だが、苦戦を強いられる。
基本に帰り訓練をつづける炭治郎に、三人は瓢箪を届けしのぶはカナヲにそれを吹く稽古をつけていたと教えた。
音を鳴らすのかと聞く炭治郎に、破裂させるのだと答える少女。
通常の瓢箪よりも固い特別な瓢箪を吹いて破裂させ、その瓢箪を段々と大きくしていく。
カナヲが今破裂させているという瓢箪は炭治郎が驚くほどに大きなものだった。
夜の蝶屋敷で体力も戻り、肺も強くなってきたと感じる炭治郎は独り蝶屋敷の屋根の上で瞑想をしていた。
集中力を上げて呼吸をする炭治郎の背後から、しのぶが声をかける。
善逸と伊之助はどこかへ行ってしまったが一人修行に励む炭治郎をほめるしのぶ。
どうして自分たちを蝶屋敷へ招いてくれたのかと問う炭治郎に、しのぶは禰豆子の存在が公認になったことと三人の怪我が酷かったからだと答える。
そして、鬼と仲良くする夢を炭治郎に託したいのだと言った。
そんなしのぶに対して怒っているのかと問う炭治郎。
いつも怒っている匂いを感じるという炭治郎に、しのぶは鬼に最愛の姉(カナエ)を惨殺された時から自分の中に怒りが蓄積されていて他の柱もきっと似たようなものだという。
自分の姉も炭治郎と同じで優しい人間で、自分の死の直前まで鬼を憐れんでいたのだという。
そう思うことはできなかったというしのぶだが、姉が好きだと言った笑顔を絶やさず姉の想いを継いでいた。
だが「保身のために嘘をつき理性を無くし人を殺す鬼を相手に疲れたのだ」と言い、炭治郎は禰豆子を守るよう告げる。
「自分の代わりに炭治郎が頑張ってくれるのだと思うと気持ちが楽になるのだ」と言ったしのぶに、炭治郎は再びその決意を固くした。
そして結果へ
なほ・きよ・すみに自分が睡眠中全集中の呼吸をやめたら布団叩きで叩いてくれるように頼んだ炭治郎。
三人は寝ている炭治郎を監視し、その呼吸が乱れるたびに叩いた。
そして十日が経過し、炭治郎は蝶屋敷の庭で三人に見守られながらカナヲの割っているという巨大な瓢箪を吹き割ることに成功した。
全集中の呼吸が長くできるようになり基礎体力が上がった炭治郎は訓練場でカナヲの動きを追えるほどに成長していた。
鬼ごっこの訓練で炭治郎の手が逃げるカナヲの手を掴んだ。
反射訓練では、湯のみを持ち上げるカナヲの手を押さえることに成功する。
とうとうカナヲの手を抜けて湯のみを持ち上げた炭治郎は、カナヲの頭に湯のみを置いた。
訓練をクリアした炭治郎の姿を見て、伊之助と善逸は焦りを覚えるのだった。
鬼滅の刃50話の扉絵とタイトルの考察
50話の扉絵には訓練する炭治郎とそれを躱すカナヲの姿が描かれています。
50話のタイトルは「機能回復訓練・後編」です。
厳しい訓練の末、とうとう炭治郎はカナヲに勝つことができました。
鬼滅の刃50話の名台詞
「でもそれが姉の想いだったなら私が継がなければ」
「だけど少し…疲れまして」
炭治郎に怒っている匂いがすると言われたしのぶが語った過去です。
鬼を憐れむ姉の想いを継がなくてはと抱えるしのぶですが、その胸中は本当は姉を殺した鬼への怒りに満ちています。
柱にまで昇りつめたしのぶですが、本当はまだただの一人の少女であることが垣間見える一言です。
鬼滅の刃50話の感想・考察まとめ
とうとう全集中の呼吸を長く続けることを会得して、カナヲに勝った炭治郎。
そして日々努力を重ねる炭治郎に、しのぶは自分の鬼と仲良くする夢を託すと話しました。
鬼と仲良くするのが自分の夢だと語るしのぶですが、その想いを抱えていた姉は鬼に殺されました。
その想いを継ごうとするしのぶの胸中にあふれる怒りを炭治郎は感じ取りました。
柱であれどもしのぶは一人の少女なのだと感じられます。
そして姉を殺した鬼はしのぶが殺すことができているのでしょうか?
しのぶが本来の姿を取り戻し少しでも心穏やかになることを祈るばかりです。